こんにちは、Qちゃんです
有り難いことに「タナゴ竿 自作」、「タナゴ竿 作り方」で検索して、ここにたどり着いてくれる方が増えています
そこで今回は、なるべくお金をかけずに、100均で入手できる素材と道具、および…
ハイキング道などの道端に生えている篠竹(アズマネザサ、ネザサ)でタナゴ竿っぽいのを作ってみます
あっ、もちろん自己流ですので、ご了承ください…
お手軽度第一主義です
『和竿事典』松本栄一さん(5代目東作)著を大いに参考にさせて頂いてます
今回作るのは、全長約2尺、3本並継ぎ、8寸(24cm)切りです。
節はくり抜きません。だから仕舞うことができません
★まず道具と篠竹(ネザサ)です。
●3mm竹ひご(ダイソー)
●紙やすり(ダイソー)
●ダイヤモンドヤスリ3本入り(ダイソー)
●50番ミシン糸(ダイソー)
●リリアン(ダイソー)
●水性塗料(ダイソー&セリア)
●刷毛(ダイソー)
●ロウソク(ダイソー)
●カッター(ダイソー)
●カッター型のこぎり(ダイソー)
●木工用ボンド(ダイソー)写真に載ってませんが
●はさみ(家にあったもの)同上
●定規(家にあったもの)同上
…と、すべて100均(ダイソー)で揃えることができます
上記を全て揃えても、合計1,500円程です。手軽な工作として考えても面白いのでは、と思います
1,500円あれば、グラスロッドが1、2本買えてしまいますが、まぁ、そこは考えないとしましょう
コンロを使えば、ローソクは不要ですし、道具やヤスリ、ミシン糸等は家にあるもので大丈夫です
実際には新たに買うものは0円~数百円で済むかもしれません
刷毛は、こういう穴の開いているものを選びます。矯め木にします
ただ、この刷毛は、矢竹や高野竹(スズタケ)を矯めるには弱すぎます 篠竹でもギリギリですね
これは優れものです 3本入って100円です
真ん中の細い棒ヤスリで、穂持ちを加工します。
ありゃ、すみません、また逆さになりました 塗料は水性にしてみました。
しかし、失敗でした。乾いても耐水になりません。油性(ラッカー)にすべきでした
100均マニュキアでもよかったかも 刷毛を洗う必要はないし
二組(左と真ん中)、24cmに切りそろえてみました。右は穂先用の3mmの竹ひごです。
初めから比較的まっすぐな、真ん中のものを使用します。
矯め木を作ります。もっと太い(広い)刷毛か、竹の物差しで作るべきだったかもしれません。
仕上げの矯めを待たず、折れてしまったからです 調理用品売り場の「しゃもじ」がよかったかもしれません。
ロウソクの遠火で火入します。目安は食パンの耳ぐらいの色でしょうか…
篠竹(ネザサ)は身が薄いからか、すぐに焦げるので、注意が必要です。ロウソクの炎に触れても焦げます
すぐにグニョグニョになりますが、なかなかまっすぐにはできません
焦げそうなので、適当なところでやめました
う~ん、今回はこのくらいでご勘弁を
芽や節の下の輪っぱみたいなものをカッターで削って取り除きます。
各パーツの下側(太いほう)、4cmのところに鉛筆で一周、線を引きます。
この4cmの部分を少しヤスリで削って、太いパーツの内側に差し込むことになります。
各パーツの上の方(細い側)5cmのこところに線を引きます。竹ひごは穂先になるので、上側の線は不要です。
この5cm幅のところに、後で糸を巻いていきます。細いパーツを差し込むことになります。
糸を巻く準備の「きしゃぎ」の作業です。身が薄いので、外側の皮を軽くそぐだけにします。
カッターをほぼ直角にしたまま削るように動かします。刃こぼれに気をつけます
糸を巻いていきます。今日は赤にします
絹のミシン糸があれば、そのほうがもちろんいいです
ぼくは巻きはじめは下からです。右手で糸をひっぱりながら、左手で笹を外側に回していきます。
できるだけきっちりと丁寧に巻きます
一方で、こんな輪っぱを作っておきます。
最後に糸を引き込んで止めるためです。
残り数ミリのところで、下のように輪っぱを載せます。
輪っぱの上からさらに最後まで巻いていきます。
最後まで巻いたら、数センチ残して赤い糸を切り、黒い輪っぱの中に赤い糸を入れます。
そして、黒い糸を下に引っ張ると…
うまいこと赤い糸が引き込まれて、止まりました
赤い糸をもう数回巻いてもよかったかもしれません…
穂先は、竹ひごをまずカッターでざっくり削り、紙やすりで仕上げました。
なんとなくタナゴ竿っぽい雰囲気が出てきました リリアンは中空でないうえに短かかったので、やり直します
ここまではいいのですが…
4色かな?いくつか入って100円でしたので、いちばん太そうなリリアンを無理やり突っ込んで、糸を巻いて止めます。
ありゃ、ダイソーのミシン糸は毛羽立ってきています
赤い糸の部分に水性ニスを塗り、糸を固めます。ありゃりゃ…
さらに毛羽立ちました…。せめて油性を使うべきでした… カシューがあったら、なお良いですが…
穂先の根本をヤスリで削り、それが穂持ちに入るように、ダイヤモンドヤスリの丸棒で削ってピタリ調整します。
あらら、穂先の竹ひごを細くしすぎたので、少しゆるくなってしまいました
今度はいちばん元の加工です。ここでも丸棒ヤスリが活躍します
巻いた糸の上に水性ニスを塗ったものが、かなり凸凹になっていました。あとで耐水ペーパーで研いたのは失敗でした
残った竹ひごで、下に栓をします。もちろん、はみ出した部分は切ります
木工用ボンド、ほんの少しで十分でした
全長64cmぐらいです。ニスを塗った跡を耐水ペーパーで水研ぎしたら、水性ニスが溶け出しました
100均の油性塗料を買ってなかったので、この後また懲りずに水性ニスを塗りなおしました 100均素材での間に合わせ感が凄い
穂先や穂持ち、手元全体にもニスを塗りました。リリアンにコブを作って短く切って、この竿は終わりにしました
アップで撮ると欠点が目立ちそうなので、遠くから撮っています
★反省点、改善点
この竿は『水性竿』です 濡れた手で触ったら終わりです
とても弱々しく、たぶん8cmの鮒でも余裕をもって釣り上げらないかもしれません
すべて100均素材で、と思ったのですが、塗料、ミシン糸、リリアンは100均のものは向いてませんね
塗料は漆とまではいかなくても、新うるし(カシュー)の「透(すき)」を一色持っているといろいろ使え、丈夫できれいに仕上がります。
できれば、塗っては耐水ペーパーで磨き…を繰り返すと、表面が平らになり艶がでてきます。
糸は絹の50番のミシン糸が手に入りやすいし、毛羽立ちません。330円ぐらいです。
ダイソーのリリアンは、中空ではありません。穂先が通りません。釣り具屋で売っているものは大丈夫です
そして、当たり前ですが、篠竹(ネザサ)ではなく矢竹か高野竹だと丈夫できれいに仕上がります
ちょっと全体的に、作り急ぎました
某公園の池にタナゴが復活したら、この竿にも入魂したいです
100均タナゴ竿はまたいつか技術が上がってから挑戦するかもしれません
お読み頂き、ありがとうございました
(追伸)ネザサが欲しい方がいらっしゃったらお譲りします。乾燥済みがまだ数セット分あります
さようなら